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茶面ライダー??


 頼もしい味方が来ました。茶園専用管理機です。

 株式会社オーレック(OREC)で、当園ではハンマーナイフに続き2台目になります。さっそくエンジンを起こし取り回しみたところ、その軽快さに正直、おもちゃみたいでした。でも、そのロータリーの撹拌能力は、小ぶりな体に似合わずかなりなもんです。
 ハンマーナイフをはじめ大概のオーレックの製品は、三菱エンジンなのですが、この茶面ライダーはカバーのためなのかカワサキエンジンでした。個人的には三菱エンジンが大変好みなのですが、まあ使ってみないと判らないし、このエンジン本体はえらく三菱エンジンに似ているようなのでとりあえず"良し"としましょう。
 それと、当園が試行錯誤をしながら考えてきたロータリーの爪の付け方と、全く同じだったのに驚きました。みんな考えることは同じか?

 30年頑張ってくれた、ヤンマーの管理機に代わって活躍してくれることを期待しています。通常、管理機や耕耘機を茶園で使うには、分厚い鉄板でカバーを付けるのですが、これに10万円かかってしまうので、ちょっとチャッチーながらもはじめからカバーがついているのはめっけもんです。

 ちなみに、ディーゼルエンジンで大きな物を耕耘機、ガソリンエンジンで小さな物を管理機と通常言い分けています。もっと大きいとトラクターとなります。

カポック油粕


 カポック油粕を反当たり120kg施肥してます。綿実油粕とも言われてますが、初めて使います。
 本当は茶と相性のよい菜種油粕をふりたいのですが、値上がりでなかなか難しいのです。昨年は、小豆粕なるものをふりました。でも、このカポックも在庫限りで、もう入荷予定はないそうです。やっぱり菜種油粕にもどるのかなー。

 そもそもこのカポック油粕にしろ菜種油粕にしろ、植物性のものですから植物が育つために必要な栄養素がバランス良く含まれているようです。ちなみに茶を肥料と考えた場合のその成分も似たようなものです。
 肥料の基本は、畑から収穫(収奪)する生産物に含まれる栄養分の量を、最低限補わないと収支が合わないという考えです。栄養成分のほんの少しは、空気中などから取り込まれるものもあるようですが、雨水などによって地下に逃げたり空気中に逃げたりするので、収奪分より多めに施さないといけないことになります。

 茶の場合、樹が育つだけなら窒素(N)が30kg以下でも足りるようですが、収奪分を考えると最低でも40kgは必要なようです。
 ただし茶の場合、その旨味を出すには必要十分な窒素量に上乗せし、食べ過ぎ状態にしなければならないと考えられています。当園でも以前、品評会で入賞する茶を作るために窒素を100kg以上施肥していたこともありました。これだと、50kgほどの窒素が地下水に溶け込んでいたことになるようです。
 昨今は、国や県の指導の下、50kgの窒素施用に制限するよう指導されていますが、法律で規制されているわけではないので、その実態はまちまちのようです。

 一般に農地は自然と同一な見方をされているようですが、実際は違います。まだまだ現代の農業は、以前の工業と同じように公害(水質汚染など)を起こしているのが現実です。なるだけ、畑地や施設園芸が密集している地域の井戸水は飲用しない方が賢明だと思います。もっとも周りを見る限りでは、20年前と比べればずいぶん環境が良くなってきていると感じてはいますけど。

カポック油かす

輸入業者保証票

登録番号 : 輸第1104号
肥料の種類 : カポック油かすおよびその粉末
肥料の名称 : カポック油かす1号
保証成分量(%) : 
         窒素全量    4.5
         りん酸全量   1.5
         加里全量    1.5
正味重量 : 25キログラム   (←ミスプリントで20kgが正解)
輸入した年月 : 2007年 12月
輸入業者の名称及び住所 : 
         三井物産アグロビジネス株式会社
         東京都中央区日本橋本石町三丁目3番5号

防霜ファン



 茶園に立ち並らんでいるのを見かけた方は多いと思います。夏の作業のためにあるわけではありません。3月から5月の晩霜を防ぐものです。

 茶の芽も冬の間は多少の寒さにあっても大丈夫ですが、春を迎え芽が膨らみ開いていくのにしたがって、寒さに弱くなります。そこで、この防霜ファンが活躍します。

 晩霜が降りやすいのは、風のない放射冷却で急激に冷えた朝方です。そのときに、センサーに反応しファンが作動します。ファンが位置する高さ(8mから10m)に逆転層といって、ちょっと温度が高い空気の層があります。この空気を茶園に吹き下ろし、茶園の温度を上げます。
 防霜ファンは、だいたい-3℃ぐらいまで有効です。また、スプリングクーラーでの防霜は、-7℃ぐらいまで効果があります。

バイオノ有機S



 作業が遅れていますが、肥料『バイオノ有機S』を散布(施肥)してます。1反(10a)当たり40kg(2袋)を目安にしています。

 工場見学をしたこともないし、実際のところは判らないのですが、魚をさばいた残りのアラや内臓などを発酵させて顆粒状にしたものだと想像しています。自分は、化学肥料に似た即効性のある肥料として使っています。一般的に、魚粉などの動物性有機質は肥料が効く(肥効)までに60日(春-夏)かかるといわれているし、油粕などの植物性有機質は30日と言われているので、効いて欲しいときにはなかなか効いてくれません。そこで、このような発酵(ぼかし)した肥料は頼もしいかぎりです。でも、価格が高いのでそんなに多用できません。

 ところで、ガソリンが値上がりしていますが、ハウス農家や茶農家が使う重油は、値段が倍になっているのは一般の方は判らないでしょうね。大変です!
 そして、肥料も化学肥料に限らず有機肥料も以前より1.5倍から2倍に高騰しています。中国が生産拡大のため大量輸入しているためです。一昔前なら、中国から安価な肥料が入ってきていたのですが、今は逆になっています。お茶の市場相場は、20年前の半分になっているのに、経費は増大して行くばっかりです。ヤレヤレ…。

純正有機質肥料『バイオノ有機S』

バイオノ有機Sは、魚肉タンパク質に、胚芽タンパクをあわせて粒状にしたものです。作物に必要な栄養源をすべて総合的に含む、最高品位の有機質肥料です。

バイオノ有機Sの特徴

  1. 土壌中の微生物が飛躍的に増え、ミミズなどを繁殖させて、地力をたかめ、団粒構造の生きた土作りができます。
  2. 病害虫に強い、健康な作物を育てます。
  3. 核酸(ウラシル)・アミノ酸・ビタミン・ミネラル等が、3要素とともに効くので、作物が増収できるだけでなく、旨味・色つや・鮮度が格段に向上します。

バイオノ有機Sの使い方

  • 魚粉やタネ油などとおなじように、元肥主体で施用して下さい。
  • また、この肥料は他の有機質肥料と異なり、水溶性タンパクを含みますので、追肥としても素晴らしい肥効を発揮します。

登録番号 : 静岡県登録番号第3158号
肥料の種類 : 混合有機質肥料
肥料の名称 : バイオノ有機-K
保証成分量(%)
    窒素全量  7.2
    りん酸全量 4.0
    加里全量  2.5
正味重量 : 20キログラム
生産業者の氏名又は名称及び住所
    草薙飼料株式会社
    静岡県静岡市駿河区弥生町2番68号
生産した事業場の名称及び所在地
    草薙飼料株式会社肥料工場
    静岡県静岡市駿河区弥生町2番68号

【バイオノ有機Sの裏書きから】

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裾刈り機



 茶園の畝と畝の間のすき間(畝間)を作ります。

 生け垣を刈りこむヘッジトリマーのバリカンが二つ付いて、車輪が縦に二つ並んでいます。バリカンの間隔が調整でき、畝間を変えられます。車輪が縦に並んでいるので、何かにひっかからなければ真っ直ぐに進みます。

 ここまで出来上がるのに、いったい何年かかっただろう。自分が使ってきたぶんでも3世代目です。

二代目ハンマーナイフ

 草刈り機です。

 グングン伸びた草を砕いていくとともに、地ならししてくれる頼れるマシンです。堤防の草が砕いてあるでしょう。あれは、このハンマーナイフのデカバージョンで切ってあるんですよ。
 三菱エンジン、OHV単気筒がポイントだったりします。

 今日、草むらをこのハンマーナイフで進んでいたら、野ねずみが飛び出してきました。っと、チョウゲンボウが掴んで行ってしまいました。

茶の花



たしか茶の花は冬の季語だった気がするのですが、実際は10月にたくさん付きます。

教科書的には、茶は窒素肥料を効かせて栄養生長に片寄らせたほうが良いということで、花がたくさんつく=生殖生長に片寄っている、というのは良くないことになっています。

でも、栄養生長に片寄ると病害虫が増えるので、ちょっと生殖生長気味のほうが良い気がします。風味もその方がよくなるし。

チョウトンボ

 高鍋湿原で見ることが出来ますが、年に一二回程度茶畑でもチョウトンボを見ます。

 大概のトンボは、ヒューッヒューッてな感じで飛び回り、目で追うのが結構大変ですが、チョウトンボはまさしくチョウチョウのようにヒラヒラと飛んでいます。黒い羽が幅広く、見た目もちょっとチョウチョウに似ています。
 大型機で茶摘みをしていると、このチョウトンボが遠くからわざわざ、ヒラヒラと飛んで来て、去っていきます。アゲハチョウの仲間やスズメバチが同じ行動をしますが、機械が赤いので花と間違えてやってくるのでしょうかね。実のところは判りませんが、わざわざやってくる様は、知人を見かけて訪ねてきてくれた友人のようです。

チョウゲンボウがやってきた

 今年もチョウゲンボウがやってきました。とは言っても、姿はまだ見てないのですけど。

 毎年の事ですが、茶工場の外灯の下に糞が転がっていました。多分バッタが主食になっているのでしょう、茶色の縞々な、カサカサした糞です。
 もうすぐ、秋整枝の時期になります。そのとき大きな茶摘み機が茶園の中を通ると、ガサゴソとバッタがはい出てきます。そのバッタを狙い、このチョウゲンボウやホオジロが周りの電線に止まっているのです。

 野鳥を見るのに家の中からだと意外に、鳥が逃げなくて観察できますが、それと同じ原理で茶摘み機に人が乗ってることはあまり気にならないようで、茶摘み機のすぐ目の前のバッタを捕りに来ます。ホオジロはともかく、チョウゲンボウが目の前に飛んでくるのは、かなりの迫力です。写真かビデオを撮ると良いのですが、自分も機械を運転しているので、なかなかそうもいかないのが残念です。今年はチャレンジしてみようかな。

どちらかというと無殺菌剤かなっ

 もし、農薬を減らそうと考えたとき、殺虫剤と殺菌剤のどちらを減らすもしくは無くすとしたら、殺菌剤を減らした方が良いと思います。

 なぜかというと、殺菌剤を減らすと虫たちが減るからです。虫たちの天敵は目に見えるもの(例えばテントウムシやカマキリ)より、圧倒的に微生物が多いし影響力があります。
 茶畑で猛烈な被害を出すクワシロカイガラムシが、無殺菌剤の畑では一時発生しても自然にいなくなることが多いようです。さらに、裾を切っていなくて湿度が高めの園では、よけいにクワシロカイガラムシに強いようです。
 ただ、もちろん、幾年かは病気に悩まされること請け合いです。
 実のもは特に、果実に炭疽病が出ると致命的なので難しいですよね。

在来がいいですよ!

ヤブキタの新芽在来の新芽

 在来茶って知ってますか?別にお茶に限らないのですが、古くから地方に伝わっている作物はたいがい在来種といわれています。
 お茶の場合は、ヤブキタ種(写真左・アップ)が出てくる以前の物を在来種(写真右)といいます。でも実際は、時期だけの違いではありません。ヤブキタやサエミドリなどの品種物は、挿し木で増やしていきます。つまり、ヤブキタ種の茶園はぜーんぶ同じDNAで構成されているということです。だから、一つの茶園ではほとんど同時に芽が出てきます。収量も多くなるわけです。
 それに比べ、在来種は種から育てられました。実生ともいいます。人間が、他人だろうが兄弟だろうが、一卵性双生児以外は一つとして同じDNAを持っていないのと同じ事です。写真右を見ると、なんだか不揃いでしょう。芽立ちもばらばら、その色も味もばらばら、茶畑はモザイク模様になっています。

 また、茶の総じて似たDNAが広い面積を占めているのですから、在来種でも害虫や病気にやられますが、全く同じDNAを持つ品種物が畑を占領していれば更に病害虫の被害に遭いやすいのは当たり前です。

 全国の茶の8割はヤブキタです。そのことと、同じDNAの茶を濃縮して飲むわけですから、その品種の特徴が風味に際だちます。だから、ほとんどの皆さんがお茶の味と思っているのは、実はヤブキタ種の味だということです。確かにヤブキタ種は、おいしいし、未だにそれを超える品種は出てきません。
 口にする物は、本来偏ったら良くないのではないでしょうか。DNA的に偏ったり、同じ場所で作られていたり、同じ肥料で作られていたり。みなさんは、偏食していないつもりでも、知らず知らずに偏食しているのではないでしょうか。

 在来茶の場合、いろんな風味が少しずつ混じり合った物です。悪くいえば「大味」です。でも、これが本当のお茶の味だと私は思っています。

トトロの小径

茶園の畝間

 これは茶園の畝間です。ほとんどの方がもちろん見たことはないでしょう。こうやって、下から見るとまるでトトロの小径みたいです。撮影は冬だったのですが、暖かいのか草が結構生えてきます。除草剤を使ってないのは、もちろんです。
 いったい一年間に何回ここを通るのかな。20回ぐらいかな。

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万)黒木製茶

 こんにちは、万)黒木製茶の園主・黒木寿雄です。
 久しぶりのブログ再開で、肩をほぐしながら書いています。

 さて、当園は農薬も化学肥料も使わないで茶を栽培製造しています。「農薬化学肥料不使用茶」ということになります。少しずつ減らしながら完全に不使用に踏み切ったのが平成12年ですから、7年間になりました。在来茶など半分の園は平成6年から行っていますので13年にもなっています。
 よく聞かれことでもありますが、そもそもなぜ栽培方法を変えたのか。当園は全国茶品評会で農林大臣賞を頂いたくらい肥料をたくさん使い・効かせていたり、茶園の品評会で宮崎県知事賞を頂くほどきれいな茶園だったのです。ところが、茶畑の中にある井戸水が飲めなくなったのです。

 お茶はもともと「百薬の長」といわれ、栄養補助食品であったはずなのに、市場で求められているのは高級感です。過剰なほど肥料が効き、緑色が鮮やかな物が求められます。品種や製造方法にもよるのですが、概して窒素成分が多いものがそうなります。
 高級茶を飲んで、後味でのどにとろみを感じないでしょうか。それは苦みではないですか。硝酸態窒素の苦みではないですか。昨今は、”キャベツを食べて糖尿病になる”といわれるくらい農産物に硝酸態窒素が多く含まれているいます。牛なら早々に死んでます。

 医食同源であるように、できるなら口にする物は心も身体も元気にしてくれるものを選びたいです。そして、地球を駄目にしないように作りたいものです。

 尚、茶園・工場は高鍋町持田の染ヶ丘にあります。

黒木製茶園

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